米国株の前週末にかけての下げを嫌気し、全体相場は大幅続落。幅広い銘柄が売られ、自動車株は全面安となった。
日産自動車が前週末比16円安の1081円、ホンダが50円安の5360円と3日続落。富士重工業、日野自動車工業が反落し、マツダ、三菱自動車工業もさえない。
全面安の中、ダイハツ工業が57円高の918円と急伸。外資系証券会社がトヨタグループの小型車戦略を担う中核企業として目標株価1200円を設定。相場全体が材料不足の中にあって、人気を集めた恰好だ。
ダイハツ工業は、新型『アトレーワゴン』の1カ月強の累計受注台数が月販目標の4倍の6000台になったと発表した。 アトレーワゴンは、5月9日に発売した。6月16日までの約1カ月間ちょっとで累計受注台数が6000台だった。アトレーワゴンの月販目標は1500台で、これの4倍の受注を獲得した。 受注したユーザーのうち、男性の比率は約7割で、年齢層は幅広い層から支持されている。車体色では、オーシャンブルー、ブラック、シルバーが人気で3色の合計が全体の8割を占める。 新型アトレーワゴンは、室内の広さやスタイリング、荷室の広さのほか、運転席サイドウォークスルーなどが好評で、好調な受注に結び付いている。 全国軽自動車協会連合会が1日発表した5月の軽自動車新車販売(届け出)速報によると、ダイハツ工業がスズキを抑え、今年2月以来の首位になった。
ダイハツは昨年12月に投入の『ミラジーノ』や5月に投入した『アトレーワゴン』など新モデルが好調で、総販売台数は前年同月比14.6%増の4万6900台と大きく伸ばした。スズキも3.5%増とプラスを維持したものの4万5790台にとどまり、1000台余りのリードを許した。
同月のシェアはダイハツが32.0%と2月の32.2%に次ぐ高いレベル。スズキは31.3%。今年5月までの累計シェアはスズキが32.0%と、ダイハツの30.9%を上回っている。 |